近年多い復讐系ドラマ作品、子供の頃に家を燃やされ家族をめちゃくちゃにされた女性の復讐劇。

大きな家を舞台として、そこへの潜入や探索などを通して進んでいくストーリーがわかりやすくておもしろい。

終盤に展開が１転２転する、誰かが苦しんで終わるのではなく、みんなが前向きに進んでいくラストは日本らしいと感じる。

ずっと悲しげで身体の大きな黒人少年、その少年を取りまく様々な対比が描かれている。

何も持っていない黒人少年と少年を助けてあげる裕福な白人家族という対比。

少年がいじめにあうなどの演出ではなく、先生や大人達の黒人の少年として厳しい対応するなど、子供と大人の対比。

白人家族に助けられながらラグビーを通して、悲しい顔が笑顔になっていく対比もすばらしい。

伝え方に関する事において重要な「伝える内容」について、いかに大事かということが書かれている。

伝えるべき内容をいかにして選び・考え抜くか、その方法なども書かれている一冊。

谷川俊太郎さんのデビュー作、宇宙の話や暗めの話が多い印象。

日本の戦争前後という暗い時代を生きた少年の暗くも少し明るいきざしを感じる詩。

最後の方に著者の子供時代やこの本ができる経緯など自叙伝が用意されているのがよい。

黒人差別問題について考えさせられる、実話が元となっている作品。

メインキャラクターの少し乱暴な白人と丁寧な対応の黒人、性格の対比がしっかりされて調和がとれている。

雇っている立場の黒人と雇われている立場の白人、2人の友情と世の中での黒人に対する認識の悲惨さを感じさせられる。

長年続いているアニメ作品ということもあって、見ていておもしろいド派手なアクション性というノウハウの高さが伝わってくる。

お決まりのように強くなる演出を繋げたような印象、子供向けのように感じる。

ドラゴンボールはいつまで続くのだろう。

舞台となる田舎の習慣として、少年たちの髪型がみんなおかっぱという設定はおもしろい。

演技している少年たちの素人のような照れくさそうに演技しているところが逆におもしろくていい。

田舎の習慣という気持ち悪さ、外から入ってきて習慣に馴染もうとしない少年に対して除け者にしようとする大人達と、仲間の輪に入れる子供達という比較表現がいい。

田舎の少年たちの染まらずに生きていく難しさを描く。

内容の大筋は１作目と似ている、とある家族にまぎれ込む異様な女性のホラー映画。

エスター１作目で、子供かと思ったら実は大人でしたという１番のサプライズポイントがネタバレしている状態なので、エスター視点の残虐性やバレるのではないか？という１作目にはなかったひきをを作っている。

中盤でのサプライズポイントとして、いびつな協力関係という部分がおもしろい。

冒頭ゾンビ映画の演出から、シネマスコープの横長の画面を活用した映画的・現実的な作りで進行していく。

ゾンビの世界となった本編的部分に入る際に、画面サイズがテレビサイズに変わり演出もアニメ的なものにシフトチェンジするところが素晴らしい。

ブラック企業での生活をモノクロームと表現し、ゾンビの世界になってブラック企業から解放され色をとり戻した表現、血をカラフルにしているところもおもしろい。

世界で１番読まれている写真集だと何かの本に書かれていたので購入した一冊。

あえて顔を隠している写真や足だけを写している写真などすべてを見せない写真がカッコよくて好き。

ただの風景写真なのに、なぜこの１枚を撮ったのかという強い意志のようなものを感じる。

１枚の写真から様々なストーリーが思い浮かぶような写真。

何度も読み返したい１冊です。

こじらせた暗い話の中に見える希望と絶望に惹きつけられる、ボーイミーツガールな漫画。

主人公や主人公の親族が抽象的キャラクターで描かれていて、読んでいる側が主人公を通して主観的に楽しめる作品だと感じる。

完結している漫画だからこそできる、一気読みすることで伝わってくる作品性が強い。

アーヴィング・ペンという写真家の背景から深掘りされた本。

ペンの何がすごくどういった事が現代にも引き継がれているのかをしる事ができる１冊。

背景の説明部分が長いので、アーヴィング・ペンについて知りたい方は背景説明を飛ばして途中から読むことをすすめます。

アーヴィング・ペンの写真も載っているものは小さいので、写真を楽しむ目的ではおすすめしません。

著者の汚点を赤裸々におもしろおかしく書かれているエッセイ。

著者がアイデアを押し進めていった結果、重要な場面でそのアイデアの重大な欠陥に気づくというパターンのお話が多い。

著者自身の長所よりも短所を目立たせるようにおもしろおかしく書かれており、どこか好感が持ちやすいエッセイでした。

１話目の画面へのエフェクト的演出をバンバン使い、画面に落ち着きがないように感じる。

その落ち着きない感じが主人公の不気味さを表現しているようだった。（見ている側は疲れる印象）

主人公の行き過ぎたキャラクター設定、映像演出の斬新さがおもしろい。

２話目以降はわりと落ち着いた印象になるので、１話目とのバランスが取れていてよい。

ビーチで気づいたら皆んなものすごいスピードで歳をとっていくお話。

ものすごいスピードで進む時間を、腫瘍を抱えていた登場人物の腫瘍が急速にありえない大きさ（メロンぐらいの大きさ）に成長してそれを切除して取り出すという演出として見せるのすごかった。

限られた舞台で登場人物も限られているが、子供たちの急成長に合わせて俳優を用意するのが大変だろうなと思う。

２人の主人公、片方は殺し屋なぞを含んだ異質さで、もう１人は心情・背景をしっかり描かれる。

パラレルワールドという設定を殺し屋の方にしっかり生かし、じょじょに2人の繋がりを明かしていくおもしろさ。

戦後の博多が舞台、博多という方言を生かしているところが好き。

「明太子」を作り・広めていくという設定もわかりやすい。

戦後の汚れと人情が際立つ、ストーリー的にしっかりお笑いも入れている。

豊かさと親しみやすさが溢れている作品。

シニアインターンという老人に焦点を当てたはじまり方はおもしろい。

主人公の老人の人物像がしっかり描かれていて、経歴や性格が自然と伝わってくる。

おおむねハッピーなお話の中に１つだけアンハッピーなお話をアクセントにしている。

殺人鬼がはじめから捕まった状態のスタートで、大学生の主人公に自分のやっていない殺しを１つ調べて欲しいという入りがよい。

殺人鬼と主人公の繋がりもしっかり作って、主人公が捜査を進めていくうちに殺人鬼との繋がりを深く意識させていく。

サプライズ的なオチも用意されている。

超定番のホラーを意識したはじまりから、そこから殺人鬼と女子高生が入れ替わるという要素で独自性をだす。

入れ替わり後も、女子高生の体に入った殺人鬼は無口で冷静なシリアスパート、殺人鬼の体に入った女子高生はおどろきよく喋るというコメディパートとよくわかる位置付けにしている。

中身が殺人鬼なのに体が女子高生だからアクションシーンで普通に負けるところはおもしろい（その分頭を使って殺す殺人鬼）。

登場人物２人（母と娘）の視点・語りを変えて物語をみせる構成が独自的。

娘のズバズバと正当なことをいうキャラクター性が好きでした。

小説のような書き言葉のような語り口。

アニメをうまくゲームに落とし込んだような作品。

選択肢によって変わる相手の反応、しっかりとしたRPG要素（戦闘・レベル上げ）、モンスターを集める面白さなどゲーム的部分もしっかりしていてやりごたえがある。

味方と親密度が上がると、どんどんダンジョン攻略が楽になったり、それぞれのキャラクターとのストーリーが用意されいるのがとくに好きでした。

著者渡部さとるさんを通して写真家という業界について、歴史や流れなどを知ることができる。

写真家の本音の話がおもしろい、海外と日本の「ボケ文化」の違いの話など文化的な話も知れて勉強になりました。

毒々しい女性目線の文が独特でおもしろい。

現代性がよく出ているストーリー、責められている側の心境がメイン部分というのがあまりみない形。

実際の間取り図を見ながら深まっていく謎という仕組みがよい。

小説という２次元的要素に、実際の間取り図という３次元要素を組み合わせることができる。

１つの謎から空想・考察とテンポよくどんどん深まっていくというお話もおもしろい。

主人公が破天荒で強そうに見えて相撲では弱いというスタートは、成長ストーリーとしてよい。

相撲の基礎から見せるのに適した設定だと思う。

相撲の聖域という文化の異常性が強く伝わってくる、主人公の破天荒という異常性とも合う。

主人公のライバル的立ち位置の人物に違うベクトルの異常性を作ったり、主人公と仲良さげに描くのがすごくよかった。

コントラストがしっかり効いた、くもり空と田舎の雰囲気で感じさせる恐怖感の作り方がいい。

田舎で田舎を活性化しようとする希望とその裏の顔、それにともなう犠牲を描いた作品。

邦画の「ノイズ」という映画が似たテーマ性の映画だと思います。

ボクシングシーンの鍛え抜かれた肉体美はすばらしい。

主人公たちの戦闘スタイルがボクシングでずっと統一されているの見やすくてよい。

ストーリー自体は、悪い奴らに立ち向かってという王道的で驚く要素はあまりない。

本人役ではなく、魚に詳しい変なおじさん役として、さかな君が普通に出てくるのがおもしろい。

さかなくんがメインの映画で、本人役は女優さんが演じて、本人は変なおじさんとして出てくる構成はサプライズ的にも実にいいと思う。

冒頭の緊張感のあるシーンとその後の自然のライオンを観察に行くシーンが、パニックホラー要素とネイチャー番組が合わさったような良さがある。

個人的にはもっとネイチャー要素をふんだんにしてほしかった。

パニック要素とネイチャー要素の平均点を狙ったような残念さがあった。

紙媒体（雑誌や新聞など）からWEBへ手を広げた場合、WEBから始まったメディアの強みなど状況が違えば、考えるべきことも変わってくること

WEBでの世界でメディアを作る上で何が大切なのかを詳しく解説してくれている一冊。

前作の敵が助けを求めてきたり、死んだはずの過去作の人物が登場するなど熱い展開のワイスピ。

「車」を活かした演出が原点に戻ったように感じる。

「地上を走る」で出来ることを最大限にやっている印象。

前作のサブキャラ的な立ち位置の人物がメインキャラに格上げされてスタートする。

前作のサブキャラが「混乱」を引き連れて主人公をまき混んでいく流れがよかった。

「混乱」の演出も、主人公がヘッドフォンで音楽を聴いていて、その後ろで銃撃戦が繰り広げられているビーチというのがよい。

序盤のアクションシーンをコンパクトにサブ的に小刻みに挟む演出がよかった。

強敵感のある相手にも多少苦戦はしてもボロボロにやられるわけでもないさじ加減が絶妙でいい。

圧勝しすぎたら面白くないし、ボロボロにやられすぎても残念な気持ちになる、そのどちらでもないちょうどよいあんばい。

アメリカ白人警官による黒人に対する実態をタイムループ映画として表現している。

何度も何度もループの中で殺されてしまう黒人の主人公。

無慈悲な白人警官による黒人に対しての悲惨な行動が描かれている。

手を取り合うことを選択する主人公、白人警官と分かり合え終わると思わせて最後の最後にすべて故意的に殺害していたことを知らされ殺されるオチは実に考え深い。

ループ要素を取り入れたホラー。

ループ要素で生まれる少しのズレも勢いで進めちゃう所がおもしろいそんな作品。

最後はしっかりと裏切りの要素のオチを用意している。

人を助けるタイプの主人公かと思いきや。

この本の「プログラマーはノーと言ってはいけない」という言葉がいつまでも頭から離れない。

新しいアイディアが「出来ません」で叶わないというのは、よくわかり実感することがよくある。

岩田聡さんの考え方を通して、新しく見えてくるものがたくさんある大好きな一冊。

写真に映る「おじいちゃん（著者）」が見ててなんだがおもしろくなってくる。

「伝える」は意味がはっきり、「伝わる」はそこが曖昧になる。

詩も音楽も「伝えるもの」より「伝わるもの」の方がメイン。（態度を明確にしなくていい）

記憶がはっきりしない主人公、じょじょに現在の状況、物語の輪郭が過去を思い出しながらはっきりしてくる。

人類滅亡の危機・宇宙・科学・異星人などなどSF要素満載のお話。

異星人（ロッキー）との協力して進む物語は本当におもしろく、感動もする。

織田信長の「夫婦」に焦点を当てた作品。

戦さや生死に関わるトラブルで緊張を作り、夫婦の姿で緩和を作る。

緊張と緩和の切り替えがよくできている。

「タマシヒ」がはじめ何のことかわからなかったけど、読んでいくうちに「魂」のことだとわかった。

明確に示さず、気付かさせられることでより「魂」という存在を強く意識した。

詩と情緒的写真が世界観を作り上げている。

コントラストのきいた写真はインパクトが強い。

ゆすはらという小さな町の小さな物語がさらっと心地よく読める。

木という物質の本質をとらえる、隈研吾さんのこだわりがよく伝わってくる。

アメリカの刑務所への大量投獄とその裏にあるビジネス。

世界人口５％のアメリカ、しかし刑務所に収容されている世界受刑者の２５％がアメリカ。

黒人差別から憲法をひもとき、いかに都合よく法律を作ってきたのかがわかる。

憲法修正第13条、奴隷制度の禁止、しかし犯罪者は除くという部分を悪用した大量投獄による新たな奴隷制度。

おもしろいが長い、長すぎる。

冒頭に周りが暗く顔のあたりしか見えない男がカメラに向かって話しかけているシーン、まるでこちらに話しかけているかのように思わせ物語に入り込ませる。

その後出てくるマフィアのボスへの信頼感や緊張感を演出するのにもよく考えられている。

ボスの息子たちの中でも、最も優しい存在感のある末っ子が後を継ぐ流れもうまくギャップをついていてよかった。

突然いなくなった父をさがす娘のサスペンスな話。

序盤から犯人らしき人を明確にして、中盤から過去にさかのぼって真実を見せていくパターンの映画。

さがしていた「父」と「犯人らしき人物」のつながりが共犯というのがおもしろい。

ラストシーンの卓球のラリーをワンショットで撮るという失敗できない緊張感が緊張を生みだす演出としてすごくよい。

壮大な平原という舞台の見応えは素晴らしい。

アクション性は日本ぽい型が重視された演劇のような見た目が強くイマイチだった。

外国で暮らしているからこそわかる「外の世界から見た日本の文化」。

リアルでつらくもあり現実的であるけれど心地よいエッセイ。

価値の物差しは他者に委ねず自分の五感で閉じた五感を再び拡張させてあげる。

世界のどこに行っても、自分のために用意された理想郷は存在しない。だったら自分でやるしかない。

など心に刻んでおきたいお話がいくつもありました。

はじめ写真史のことが書かれた本だと思っていたが、写真家１人１人にファーカスを当てたお話だった。

様々な写真家の考え方や出来事、大切にしていることなどをおもしろい話が読める本。

写真だから表現できることは？何を表現したいのか？表現の方法としてなぜ写真を選ぶのか。これからじっくり考えていきたいと思う。

話の舞台が愛媛の今治と東京で、田舎と都会の比較がしっかり描かれている。

男女2人の学生時代からの恋模様が、それぞれ2人の視点で交互に描かれ物語の見方に広がりが生まれている。

男性の視点と女性の視点が混ざることで、男と女という物語の根幹を強く感じられる。

可愛らしいイラストがところどころに散りばめられて優しい雰囲気が演出されている。

イラストもそうだが、ページ番号が太めの手書きフォントで配置にも規則性を無視した部分があり、本全体のゆるさが好き。

愛犬に語りかけるよう文章は、時に空想が交じりまるで昔話を子供に語っているようでもある。

綺麗な雪山の景色とガンアクション。

よくある十字路で横から車が衝突するシーン、定番だが衝突前にズームし両サイドの情報を減らすことでよりインパクトが生まれると感じた。

強い母がターミネータ２を想像させられる。

刈り払い機ののチェック・メンテナンスが書かれている部分は個人的にこれからすごく役に立つ。

刃の研ぎ方や様々な草刈り道具の紹介など、道具の手入れ・道具の参考などに非常に役に立つ本。

安定の名作感を漂わせる冒頭。

効果音に次へ次へと進めたくなるような心地よさがある。

地上でよく取れるアイテムが地下世界で必要なもの、地下で手に入るアイテムが地上で役にたつものという２つの場を行ききさせる相互関係がよくできている。

集めるといい事あるアイテムがたくさん用意され、どんどん進んでいる実感をもてる楽しさがよい。

戦争というテーマ性に操作するキャラクターたちが子供というギャップ。

無垢な子供たちが放つ銃弾という残酷さ。

わかりやすいゲーム性とルートの選び方で難易度を自ら調整できるのは良い。

ナレーションの声や可愛らしいイラストが童話を思わせ、落ち着いた雰囲気がある。

冒頭の倒れている人と血まみれのチンパンジー。

UFOという未知の存在・血まみれのチンパンジーという動物への疑心感を上手に繋げている。

主人公の職業が映画のための馬の調教師という設定、UFOというこれまで映画で数多く描かれてきたテーマと調教できなかったチンパンジーという映画の根幹をうまく表してくれている。

1人の少女の成長が丁寧に描かれている。

草薙さんの演技の魅力と主人公の少女のバレエの魅力に引き込まれるものがある。

LGBTQへの理解が遅れている日本だからこそ草薙さんの演技に強く引き込まれるものがあり、見るべきだと思う作品。

中二病な男がさらに中二病な男と出会い、とにかく中二病な物語。

映画「ファイトクラブ」を意識してるのだろうと思わせる展開とラスト。

とにかく中二病感が強く痛々しい気分になる。わざとそういう演出にしているのだろうけど。

著者がカナダという異国の地でがんが発覚したさいの実話。

でてくるカナダ人が関西弁でしゃべるという演出がおもしろい。

狭く広告に埋め尽くされている東京、広い部屋他店と競わず広告がない環境のバンクーバー、カナダという場所の「豊かさ」が伝わってきた。

「日本人には情があり、カナダ人には愛がある。」この言葉が好きです。

生活保護や災害など社会的テーマを扱った作品。

悪い印象を与えたい登場人物には「余計な一言」を言わせて演出している。

震災被害と社会的問題を合わせた考えさせられる物語。

冒頭、主人公がわざと捕まり敵アジトに行きその後１人で制圧していく強キャラ演出はよかった。

潜入・敵対関係組織・味方への不信感などアクションパートのきっかけが盛りだくさんな作品。

最後の師匠的な人物との戦いで終わる感じも好きです。

ヤクザの男、その男と付き合っている娘を心配するお父さん。

ヤクザの男と一般人お父さんという相反する存在として対立させていることで、ヤクザの男を殺してしまうお父さんをどこか仕方ないように感じさせる。

お父さんの判断力・行動力が一体何者なんだ？と驚く面白さがある。

短編６話で構成されている本。

少し悲しげなストーリーが主だが、やわらかな表現・登場人物の性格の良さが好きです。

「死」が取り巻いているお話をやさしく包んだような作品。

村を大きくしていったり、村人の望みを叶えていく所が「どうぶつの森」のような面白さがある。

キャラクターのサイズ感は可愛らしい、個性的なキャラクターも多く見ているだけでも和む。

アクション性を持ったどうぶつの森というイメージ。

短編４話の集まった小説。

どの話もありそうで、実際にはなさそうな具合でじょじょに奇妙になっていく。

その中でも「とんこつQ＆A」では、最終的に完成する関係性が実に奇妙でおもしろい。

デザインしたものを相手に伝えるため必要となる「言語化」。

クライアントにどう伝えるか、自分の思いが伝わっているのかそのために必要な、デザインコンセプトの作り方や考え方が書かれている本。

気分を変えたい時によく読むのが糸井重里さんの小さいことばシリーズ。

お気に入りの言葉は付箋を貼って、手帳に書きとめてます。

258-256ページの「どうせやることはやるんだから、好きをもっとやろう」のお話がお気に入りです。

第１話で「あーこういうお話か」と予想してから、２転３転と予想がくつがえっていくストーリーがすごい。

第１話だけ90分という長尺にすることで、予想をくつがえしていく展開を可能にしている。

視聴者を引き込む第１話としては素晴らしい。

冷え性の主人公、冷え性の描写がすごく誇張されているように初めは思っていたけど、一時的に冷え性が治る際に喜びや温かさがすごく伝わってきた。

大袈裟に思われるぐらいに描いた方が、その後のギャップは大きいと学びました。

主人公のタンク作りという仕事の風景も細かく書かれていて、知らない仕事を知れるような面白さがありました。

庭の畑をより良くするために読んだ本。

畑をより良くするための耕し方など土づくりの参考になる１冊です。

土は上から「ゴロゴロ層・コロコロ層・ナメラカ層」の３段階の層になるよに耕すのが良いらしい。

さつまいもを育てるために買った本。

「べにはるか」はセンチュウの被害が少ない品種らしく、べにはるかを栽培した跡地でもその効果はあるらしい。

1年目にべにはるかを栽培して、翌年別の品種を育てるの良いらしいです。

さつまいもの栽培について知らなかった事が書かれてます。

クスッと笑えるかわいらしさが好きです。

可愛いキャラクターが可愛らしく動く、あきない。

なんて言っているのかわからないのに動きだけで楽しませる凄さがある。

軽いノリとお話のテンポの良さ。

ストーリーも電車から降りたいのに次々と問題に巻き込まれて、どんどん問題が大きくなっていくというわかりやすさがテンポにマッチしている。

お話のテンポがよくアクション部分がより良く感じる。

重要となるアイテムの使い方もよく考えられている。

ガンダムシリーズの１作目の漫画版。１作目ということもあって内容もわかりやすくてとっつきやすく感じる。

シャアのザビ家への復讐劇がおもしろく、終盤の怒涛の展開はすばらしいです。

戦争・成長・恋愛・復讐・神秘という要素がふんだんに込められた作品。

水たまりの反射を使った演出が好きなのかなと感じた。

殺し屋の母親、娘はなにも知らないからこそ、娘と同じ年頃の優秀な殺し屋の練習生（女の子）を使うのは、いい演出だなと感じた。

シガレットの煙と小さなロマンスを楽しむ漫画。

タバコというアイテムがかもしだす気だるさや抜け感が好きです。

ロマンスも恋愛しすぎないちょうど良いバランス。

本屋さんをしたいと思っている人は、ぜひ読むべき本。

お店の条件やどのようにして本を仕入れてどう売るのかなど、本屋さんをする上で知っておいた方が良いことが幅広く書かれている。

個人的には「棚貸し本屋」という形態がおもしろそうでした。

レタッチの流行を検索して「今どき」を作る。

何かを売り込みたい時には「流行」を使うのが簡単で商業的には正解である。というお話が一番よかったです。

カンフーアクションが最高の映画、他の映画のアクションが物足りなく感じるんじゃないかと思うぐらいに素晴らしいアクションです。

普通とらない変わった行動をとることで別の世界線と繋がるという設定は、おもしろく物語にかろやかさが付いている。

オットーは気むずかしいおじさんなのに、周りから頼られるとしっかりと応えてあげる律儀なおじさんである。

妻を亡くした定年後のおじさんの選択は「自殺」だった、妻との回想シーンを持ってくることで幸せと死という強い対比が生まれて感動する。

自分の死よりも周りの困っている人を助けるように物語は進んでいく。

映画作りに夢中になっていく少年の姿がていねいに描かれている。

「出来事には意味がある」とハリケーンに車で向かっていくシーン、人生というストーリーに意味を持たせようとする姿。

終盤のガールフレンドの「思い通りにいかない時は、ただ悲しむだけよ」という言葉。

いろんな人生への向き合い方を描いている。

学園もので主人公が女の子、あんまりガンダムに詳しくないけどターゲット層が変わってきたのかなと思いました。

ストーリーが進むにつれ「戦争」という重い空気が深いおもしろさを引き出していく。

最近定番の復讐系の作品。

歯車が少しずつかけ合わさっていく様子が丁寧に描かれている。

主人公の人脈が凄すぎないか思うが、そこが強調されないように自然にされているのが良い。

ホラー映画かと思ったら、子供達の奮闘記をファンタジーのように描く作品だった。

スラムのような場所の子供達の奮闘記、小さなドラゴンや動くトラのぬいぐるみなどファンタジーなのかと思わせる要素がホラー感を上回っている。

自閉症の方達を描いている作品。

自閉症の方達へ嫌な目を向ける人達と温かくせっする人達、そのバランスにより暗くなりすぎないように作られているなと感じます。

筋肉と流れる汗、そして迫力的なフライトアクション。

終盤の航空戦、いがみ合っていた仲間との協力という定番ながらもすごく熱い流れは最高でした。

1人の男性の日常的な物語で頭に入りやすいストーリーでした。

特徴的な女性が多く登場し、時々エロティズムは表現が出てくるが、淡々と語られるので嫌な感じがしない。

僕の初めての村上作品となりました。

「〜何日後」という演出がテンポよく所々はさまれて、時間経過の演出方法もアレンジを加えていくところが良かったです。

ゾンビが壁を登ってくるシーン、その発想とそれに対しての理由づけがおもしろ。

現状分析・整理・徹底的に考える・既成概念にとらわれず普段からものごとを疑い、本当はどうあるべきか、本質がどこにあるかを考え続ける。

論理的な思考のトレーニング方法なども漫画でわかりやすく学べます。

ストリートフォトにおいて、どういう意図でどういう配置でどう撮影するか、シャッタースピードでどう表現が変わるのか、絞り値の変化での語れるものがどう変わるかなどなどたくさん勉強になりました。

序盤の狭いエリアではホラー感によるハラハラドキドキな体験を。

その後広いフィールドに出る頃には操作にも慣れて「戦う」という爽快感にシフトチェンジするのは、よく考えられているなと思いました。

敵のビジュアルは間が抜けたようなデザインで逆に怖い。

人形劇という温かみとデルトロ監督のダークさが合わさったピノキオ。

おじいさんがピノキオを作り上げるシーンがすごくダークで最高でした。

人形劇の人形がリアルな物体としての恐ろしさを醸し出しています。

タイトルの「推しました」＝「誰かを押した」とわかりやすいイメージを使って、その「誰かを押した」までの状況を語るというストーリー進行はわかりやすくて面白かった。

「オタク文化」×「OL」という少し離れた存在がうまく組み合わさっている。

好きなものを好きと言える難しさと素晴らしさがすごく伝わってきました。

短編の集まりがどこか繋がっているような繋がっていないような、ちょうど良いゆるさの映画。

不自然とまではいかない小さな奇妙さが少しずつ織り混ざっていくような作品です。

４人男女の共同生活、中心の１人に関わるように残りの人達の物語が徐々に明らかになっていく構成が良かったです。

中心の人物にも何か裏があると匂わせてお話を深めていくストーリーも味わい深いです。

常に明るい主人公、その裏に隠れている本心を隠すようになってしまったという悲しいストーリー。

ラストの主人公と生き別れた弟との漫才シーンは、それぞれの本心が語られる心にのこるシーンとなっていました。

主人公のちひろさん、タイトルが主人公の名前というだけあって、ちひろさんの人柄を楽しむ映画。

ふんわりしているのにどっしりもしているそんな人柄がよく表現されています。

ほのぼのしていて、それでいてやんわり問題が起きるような起きないような。

映画という文化の歴史を感じる作品でした。

数々の名作映画のワンカットがラストシーンに流れるところなど最高の演出でした。

過去の大物スター俳優、一瞬の輝きを放っただけの俳優、それぞれの苦悩のすえ、築き挙げられた映画史。

亡くなってもスター達の輝きは未来に残されていっている。

島という小さなコミュニティーに来た部外者という存在がノイズそのもの表している。
島民の団結性の気色悪さを外からきた部外者という立場からみせ、島民たちの内部からも崩壊させていくストーリーが見どころ。

撮影時の工程を丁寧に説明してくれるところはすばらしい。
はじめに引きの写真でどこをアップで撮影したかなどの説明はわかりやすい。
写真に対する基本原則など認識を高めるのに大変参考になる一冊。

スピード感のあるコメディ映画、コメディ部分は楽しかった。
日本人の俳優を使っての外国感の演出はうまいなと驚きです。

場面、場面の繋ぎ合わせが多彩で素敵でした。
映画制作現場の雰囲気など知らない世界を垣間見れた気がします。
主人公がダメキャラみたいな見た目で編集の才能が天才的というギャップはいいが、主人公の見た目以外にもダメな要素が演出されていたら良かったのにな。

「怒り」「デスボイス」「今までの登場人物」これらの要素が余すことなく使われた締めくくり感のある最終シーズン。
可愛らしいキャラクターとストーリーの重さとのギャップが好きです。
ハイ田くんにスポットが当たり、烈子とのパートナー感もあるストーリーが良いです。

「ホラー」×「青春」というちょっと何がしたいのかわからないと感じた。
ホラーの緊張感をかき消すようなポップな演出、相反する要素がぶつかり合っているイメージがします。

セリフからも伝わるハリーポッター感。
ハリーポッター感のあるBGMで常に映画の中にいるような気分にしてくれる。
謎を解いていくアクションゲームと魔法という要素は相性が良い。
サブクエストのストーリー性もしっかり作り込まれていて◎

疑わしい者が実は犯人ではないと思わせて、本当は犯人だというオチ。
１度疑いが晴れて映画内の登場人物（主人公以外）は疑うのをやめるが、主人公は真犯人に対しての話の聞く姿勢が斜め気味という所からまだ疑っているとわかる。

序盤のテーマソングをバックに印象的なシーンが1990年代を感じて素敵です。
生身の状態からゴーストになってしまう流れ（主人公が撃たれたことに気付かず犯人を追いかけ、諦め後ろを振り向く時、はじめて気づき驚く）は主人公と同じく観ているこっちも「驚く」感情にさせられた。

正反対な兄弟の性格だけど状況に共通性を持たせて、2人で１つという一体感があっておもしろい。
ハッピーなショートストーリー、場面変化は少ないのにお話に広がりがあるところが好きです。

おもしろさはやっぱりテンポの良さとバカさ加減、見開きの魅せるページが好きです。
複雑的なおもしろさじゃなくて、単純なおもしろさの作品。

人間はコンピュータに向かい合っていても「人間であるかのように振る舞う」ことを期待する。
非言語的要素（全体の雰囲気など）と言語的要素（コンテンツそのもの）に食い違いがあると掴みどころのない信頼できないものとして捉えられる。だから両者に一貫性をもせ、ボイス＆トーンのデザインを大切にするなど面白いことがたくさん書かれてます。

冒頭スローテンポな展開は重厚感をより際立たせ、暗闇への恐怖感を漂わせる雰囲気が最高。
サスペンス方面に力を入れている、新しい空気を感じるバットマン映画。

「ローマの休日」（住む世界が違う2人が恋に落ちるラブストーリー）を現代的にして、さらにもう一歩進めたような作品。
映画全体を通して「肯定的なセリフ」が多く、「否定」という意味が際立つシーンはすばらしい。
人を肯定するという素晴らしさが強く伝わってくる映画。

動物に対する権利を考えさせられた。
羊の集団性をうまく不気味さに繋げていたり、広大な土地にポツンと存在する羊飼いの日常的な作業風景をそのまま観せるだけでも不気味さが感じられるという演出のすごい。

キースヘリングの人生と活躍した当時の情勢が描かれる作品。
荒れていたニューヨークとグラフィティアート、ニューヨークの活性化にともなって金を稼ぐようになる。
ドラッグと音楽とエイズそんな時代のドキュメンタリー。

岡本太郎さんの成り立ちを通して、日本の近代の成り立ちが見えてくる映像作品。
岡本太郎さんが海外に出て何に影響を受け、誰に出会ったのか。
そして日本に帰ってきた岡本太郎さんが日本に対してどう感じ、太陽の塔を作ったのか。
太陽の塔を見に行きたくなる気分にされる作品。

発光的な色彩を使った覚醒の演出が特徴的でよかった。
主人公が下から這い上がる系のストーリーでメキメキちからを付けていく面白さ。
とにかく力を発揮する時の演出に力が入っている。

主人公とヒロインの出会いのシーン、そこから全てが変わっていく。
ファイトクラブというケンカをする場、その非現実的要素に視聴者も映画内の登場人物たちも惹き込まれていく。
ラストのシーンは特に印象的でいつまでも忘れられない。

岡本太郎さんによる、芸術とは？これまでの芸術の成り立ちについて学べる一冊。
流行とは、「作り出す面」と「真似する面」の２つがある（創造と模倣）、芸術とは流行を突き抜け、新たな流行を作り出す。
など、面白いおはなしがたくさん書かれてます。

王道バスケ漫画。
対戦相手にも深掘りを加えて味わい深いおもしろさ。
終盤へかけての絵への力強さが最後描き切ったんだな感じさせる魅力がある。
唐突の完結は、最後の試合の濃ゆい内容によってさっぱりと終わった良さになっている。

コロナの時期にウイルステロという設定は引きつけられるものがある。
自己犠牲精神とスマホの情報に一喜一憂する現代人が印象的描かれている。
墜落シーンの演出や緊張感はとにかくすごい。

「捨てない」という共通のテーマで様々な作家によって書かれた短編集。
物語のコンセプトがわかりやすく、それぞれ短編から作家性も伝わってくる本でした。
ちなみに僕のお気に入りのお話は「RPGノート」アナログ感のあるストーリーと心地よいオチが好きでした。

画家と作品について読みやすくわかりやすく深掘りしてくれる本。
１つの作品に対しての文章量が短くすごく読みやすく感じた。
軽い気持ちで読んでみるのにちょうど良い一冊。

専業主婦や歳の差婚を面白くコメディタッチに描かれている。
主軸のコメディ強めのストーリーとそれとは別の真面目なストーリーの同時進行のバランスがいい。
あとテンポ良さで飽きさせないオマージュも好きです。

「アメリカ的風景」を描いた巨匠。しかしアメリカ的と言われることをひどく嫌っていた。
当時求められたのが「アメリカ的な絵」、なぜアメリカ的な絵が求められたのか？エドワード・ホッパーとはどういった人物だったのか？魅力的な絵と一緒に彼について多くのことを学べる一冊。

絵画の歴史を大きな絵と可愛らしいイラストでわかりやすく書かれた本。
絵本の様にパラパラめくっていくだけでも楽しめる。
古代に洞窟からはじまった絵が現代の写真となるまでの歴史を学べました。

ミステリーに爽快感とユーモアが加わった面白さが素晴らしい。
不安を煽る演出や別視点を使った演出など食い入るように見てしまう。
ラストのわかりやすい爽快感も最高です。

名探偵（少しとぼけたようなおじさん）がとぼけた様に謎を解いていく。
途中出てきたフレーズがのちのち演出として効いてくる、そこが特徴的に感じる作品だった。

リアル思考な作品と思わせる設定だが、おはなしの流れはチープなコメディ。
リアリティなシリアス部分もコメディ部分も中途半端に感じる作品だった。

映画的で静かな世界。
深夜の雰囲気と雨とネオン、かっこいい写真。
都会の夜を撮ってみたいと思わされる。
ネオンは全てを収めようとせず、被写体の大きさの方を考慮すると良いらしい。

大型本ということで写真が大きくソールライターの写真が細かい部分まで楽しめる。
色にこだわりを持っていたり（人生においても大切な要素と言うぐらい）、１つの事に固執するタイプじゃなく試行錯誤するタイプであったり、ソールライター自身のことにも様々なことが知れた一冊だった。

原作が1巻完結の漫画、映画にすると尺が長くて間延びした感じになっていると感じました。
もう少し短くコンパクトにドラマ１話分ぐらいの長さだとちょうどいいのにな。

人生を動かされそうになる力のある本。
岡本太郎さんによる人生論や情熱に触れられる内容になっており、これを読んだら岡本太郎ファンになりました。
運命を爆発させる一冊のような気がします。

長回しのワンカットで、アドリブのような演技がすごく面白い。
しっかりと昭和感があるのが、逆に新鮮。

会話シーンに特化した映画の撮影に関する本。
感情の動きや登場人物の力関係の演出について。
カメラの中に出てくる人物が2人の場合、複数人でのグループ場合、電話越しでの演出など会話が成り立つ様々なシーンについて書かれている。

スラムダンクに初めて触れる人でもそうでない人でも楽しめる工夫がされている事が素直にすごい思う。
ストーリーの盛り上がりと曲の盛り上がりの作り込みは何度も見たくなる。
オープニングのマンガを動かすという演出は漫画家としての井上さんの凄さを感じる。

全裸の山Pの異質さがすごく。
全裸なのにコメディキャラじゃないという強敵としての演出が良かった。
最後の終わり方にも力を入れていて、締めくくりのシーズンとしてしっかり作り込まれていた。

映画を根本的に楽しむために読んでみた本。
カメラのレンズの選択によって変わる効果、カメラの位置や動きで起きる効果。
さらに逃走シーンなどもう少し詳しい限定的な場面での効果的な演出方などが書かれています。
これを読んでから撮っている側の意図が少し理解できるようになった。

今もっとも好きな漫画の１つ。
筆調のエフェクトや黒の周りに使われる赤など力強さの演出がすごく良い。
主人公の「失礼だな、純愛だよ。」のあのセリフが聞きたくて何度も観たくなる。